ジフェンヒドラミンの研究
作用と特徴
ジフェンヒドラミン塩酸塩は、海外でも市販の睡眠改善薬として長く利用されてきた成分であり、一時的な不眠(数日間)を対象としたOTCの睡眠改善薬の有効成分として使用されています。
体内でくしゃみ、鼻水、かゆみなどのアレルギー症状を引き起こすヒスタミンの作用を抑えて、鼻炎や皮膚の症状を抑える効果をあらわす抗ヒスタミン薬です。総合感冒薬(かぜ薬)や鼻炎薬、外用のかゆみ止めなどに含まれており、眠気をもたらすことが知られています。この、眠気をもたらす作用により、2003年より薬局で購入できる睡眠改善薬の主成分として利用されています。寝付けない、眠りが浅いなどの不眠が一時的に起こっている時の薬です。眠気の効き目は人によって異なりますので、薬剤師に相談してください。
研究の歴史
エスエス製薬は、ジフェンヒドラミン塩酸塩製剤の睡眠及び日中のQOLに及ぼす研究報告を、2009年に日本薬学会第129年会で発表しました。実睡眠時間及び睡眠効率を有意に改善するとともに服用翌日の集中力及び身体的疲労の改善が認められ、日中のQOL改善にも有用であることが示唆されました。
関連する研究発表など
- 2009年 「ジフェンヒドラミン塩酸塩製剤の睡眠及び日中のQOLに及ぼす影響」
ジフェンヒドラミン塩酸塩製剤は服用翌日の集中力及び身体的疲労を改善させ、日中のQOL改善にも有用である可能性が示唆されました。
詳しくは「医薬関係者の方へ」 にて
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詳しくは「VODセミナー講座」 ページにて
MAT-JP-2500645-1.0-02/2025
最終更新日:2025.02.28